ポートレイト(人物写真)の撮り方:8つの方法
僕が一番最初に一眼レフを購入した理由は、ポートレイト(人物写真)を撮りたかったから・・・でした。
家族や友人達、友人の子供達を撮りたいなと・・・思ったんです。
そんなことで・・・今回は初心者の方のためのポートレイトの上手な撮り方とそのテクニックをまとめてみました。
場面によってこれらのテクニックを使い分けると、とても素敵な写真になります。よかったら是非試してみてください。
目次
1.背景をぼかす
よく雑誌などでモデルさんが写っている写真をみますが、背景がぼけてとっても綺麗な写真になっていたりします。
背景をぼかすと、主役が浮かび上がってくるような写真になります。
背景をぼかすには、まずコンデジではできませんので、一眼レフ、もしくはミラーレス一眼カメラを使います。
おすすめのカメラついては後程ご紹介しますので、今回は省きたいと思いますが、モードは絞り優先モードにしてF値をできるだけ小さくします。
ぼけを大きくするもう1つのポイントは被写体(人物)に寄るということです。
↓は単焦点レンズで被写体によって撮影した写真。ちなみに背景が被写体から遠く離れていれば離れているほど背景はよくぼけます。
2.レンズの選び方
ポートレイトでおすすめなのは単焦点の明るいレンズです。
明るいレンズかどうかはF値を見るとわかります。背景を思い切りぼかしたい場合はF値が2.0よりも少ないものがおすすめです。
焦点距離ですが、35mm換算で35mmから85mm程度がやはりポートレイトには向いていると思います。
標準と言われる50mmはやはり使いやすいように思います。ポートレイト以外でも使うことを考えると50mmのレンズを選びたいところ。
どの焦点距離がいいのか・・・というのは撮影する人と被写体との関係も影響してくるように思います。
被写体が家族だったりする場合は関係も近いですから、思い切り近づいて撮影することもできますので、35mmや50mmでもいいと思います。
友人などの場合、そこまで近づくと相手も構えてしまうような場合は少し離れても被写体を大きく写すことができる85mmが良いのかも・・・知れません。
また、思うように被写体に近づけないような場合はやはりズームレンズが便利になります。
当サイトに掲載されている写真は一部を除いてすべて愛用のカメラ・レンズで撮影したものですのでよかったらそちらも参考になさってください。
3.構図を考える
人物撮影でも構図は非常に重要になってきます。
ポートレイト写真で多いのは日の丸構図かなと思います。ファインダーを覗いて中央に撮りたい被写体を持ってくるのは自然な流れ・・・だと思うんです。
しかし、これだとどこにでもあるような写真になってしまいがち・・・です。
そこで、まずは被写体を画面の中央から外してみるのも1つの方法です。
右や左、上や下に被写体が来るようにカメラを構えて撮影してみます。そうやって中央から被写体を外すだけで何だか面白い写真になったりします。
4.三分割法を使う
構図で一番有名なのは三分割法ではないでしょうか。これは場面を縦に3つ、横に3つにわけます。そして、その交わる点に被写体を置く・・・という撮影方法です。
この構図で撮影するととてもバランスのとれた写真になります。
↓被写体を4つの交点のうちのどこかに配置します。
撮影した写真です。
また、上記のように交点に被写体を置いて撮影する方法以外にも画面の3分の2を人物、残りの3分の1のスペースを開ける・・・という方法もあります。これも三分割法の1つです。
画面の中央に配置したのに比べて、画面の3分の2を人物にしたり、画面の3分の1を人物にしたりすることでセンスのある、おしゃれな写真になったりします。
ただ、あくまでもこれらは目安で、例えば、思い切って被写体を隅っこに配置するのだってありだと思います。
構図に関しては構図のカテゴリにて色々とご紹介しておりますのでよろしければそちらも参考になさってください。
5.背景が重要
ポートレイトでは背景が重要だと言われます。プロはまず背景(構図)を決めてから、そこに人物を配置する・・・という方法をとることも多いようです。
でも、プロでもない人がそこまでできない・・・と思うかも知れません・・。でも例えば、ちょっとした工夫をするだけで簡単に良いポートレイトが撮れたりします。
そのコツの1つは、緑を背景に入れること・・・です。
木や草なんでもいいですが、緑色の背景になるようにして撮影すると、人物が浮かび上がって綺麗な写真になります。
6.足入れる場合
例えば、カメラを縦位置で構えて足まで入れて撮影したりすることもあるかも知れません。
こんな時、ちょっとしたことなのですが・・・足の一部が切れていたりすると思いほのか不自然な写真になることがあります。
下記は足首で切った写真。やはりどこか不自然です。
右は足まで入れてみました。こういった点も注意してあげるといいかも知れません。
ただし、毎回足まで全部入れた方がいい・・・ということではなくて、足を切るケースもあると思うんです。
そういう時は膝で写真を切ってあげると安定した写真になります。その場合、頭の上にスペースを少し残してあげるとバランスがよくなったりします。
7.女性らしさを出すL字構図
女性を撮影する場合は、L字構図を使ってあげると女性らしさが出ることがあります。
↓このようにL字になるようにします。
↓出来上がった写真です。
番外編:建物をバックに撮りたい
よく旅行などに行くと有名な建物などをバックにして撮影する場面もあると思います。この際、問題点が2つあります。
まず、建物全体を写そうとすると人が小さくなりすぎてしまって見えないこと。例えば、こんな感じです・・
もう1つは人を大きく写そうとして、建物もアップになってしまい、どんな建物だったのかが分からなくなってしまう・・・ということです。
こんな時は人(被写体)に建物から離れて立ってもらい(カメラに近づいてもらい)撮影するという方法です。
この方法だと人物も大きく写せますし、建物も全体的に撮ることができます。