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写真撮影の4つの基本撮影テクニック

一眼レフや一眼カメラ(ミラーレス一眼)、コンパクトデジカメ(一部のコンデジ)などで、思うような写真を撮るために使える基本的なテクニック(機能)が4つあります。

それらは:

1.露出補正
2.ホワイトバランス
3.ISO感度
4.ピクチャーコントロール(仕上がり設定)

・・・この4つを使いこなすと思うような写真が撮れるようになったりします。

カメラ任せ(オート)で撮る・・・というのも1つの方法だと思います。

ただ、そこから上記の4つの基本テクニックを使ってゆくと、よりイメージしていた写真に近いと言いましょか、自分が撮りたい写真が撮れたりします。

今回はこの4つの基本テクニック(機能)について簡単にご紹介してゆきたいと思います。

1.露出補正 ~思い通りの明るさの写真に~

これは写真の明るさや暗さを調整できる機能です。

露出をプラスにすると明るい写真に、マイナスにすると暗い写真になると思います。カメラと露出補正の基本:オーバーとかアンダーって何?参照

この露出補正機能を使いこなすことで、思い通りの明るさの写真が撮影できるようになります。

撮影してみて、ちょっと暗いなと感じたら露出補正をプラスに、明るすぎるなと感じたら露出補正をマイナスにします

基本的にはこれだけです。

おすすめは1つの被写体に対して、露出を変えた写真を数枚撮影しておくこと・・・です。あとで確認してみると、「あっ、こっちの方がいい!」っていう発見があったりします。

画面で確認していいなと思っても、露出を少し変えて撮影しておくのも1つの方法かなと思います。

↓は左から露出補正+2、+1、±0、-1、-2で撮影したものです。

この露出補正の使い方については露出補正の使い方とテクニックでさらに詳しくご紹介しています。

2.ホワイトバランス ~あれ?色が違うと思った時に~

ホワイトバランスも露出補正と共にとても役に立つ機能です。ホワイトバランスはどのような場面でも白い被写体を白く写すために調整してくれる機能です。

あれ?色がおかしいな・・・と思った時にホワイトバランスを変えてあげると、肉眼で見た感じの写真が撮れるようになることがあります。

基本的な使い方ですが・・・

オート・・・基本的にはこのオートでOK
太陽光(晴天)・・・晴れた日の屋外での撮影時に
くもり(曇天)・・・くもった日の屋外での撮影時に
蛍光灯・・・蛍光灯の灯りの中での撮影時に
白熱電球・・・白熱電球の灯りの中での撮影時に

・・・という風にそれぞれ設定してみるといいかも知れません。

また、あえてホワイトバランスを変える・・・ということもできます。

例えば、夕焼けをより赤く綺麗に撮りたいという時は、「くもり」や「日陰」などにホワイトバランスを設定すると、赤が強調された綺麗な夕焼けを撮影することができます。

下記は「日陰」モードで夕焼けの赤を少し強調して撮影したものです。

逆に都会の冷たい感じ、クールな感じの写真を撮りたい時は「電球」モードを使うと写真が全体的に青く写りってとてもクールな感じが出たりします。

下記はホワイトバランスをオートにして撮影。

今度は「白熱電球」モードで撮影したものになります。同じ写真なのに随分と印象が変わってきます。

撮影してみて色が少しおかしいな、と思ったら、ホワイトバランスを変えてみると思うような写真が撮れたりすることがあります。

オートから「太陽光」にしてみたり、思ったより白っぽかったら「日陰」や「くもり」、赤が強いと感じたら「オート」や「電球」モードなどを使ってみるといいと思います。

ホワイトバランスについてはホワイトバランスの調整・補正設定方法でさらに詳しくご紹介しています。

3.ISO感度 ~手ぶれする時に~

カメラにはISO感度(いそかんど)を調整する機能も備わっています。これは、カメラの感度を調節する機能のことです。

ISO感度を上げて撮影すると、夜や暗い部屋などで撮影する際も手ブレしないで撮影できるようになります。

夜に外で撮影する際などはよく手ブレしますが、そんな際はISO感度を800から1600まで上げて撮影してみるといいと思います。

ISO感度を上げるとシャッタースピードも上がるため、手ブレもし難くなります。

ただ、ISO感度を上げ過ぎると画像が荒くなりますのでその点は注意が必要かなと思います。

普段はオートでもいいと思いますが、暗い場所で撮影する際は自分で調整してみると、シャッタースピードを落とさずに手ぶれしない写真が撮れるようになったりします。

詳しくはISO感度の設定方法と使い方でご紹介しております。

4.ピクチャーコントロール・ピクチャースタイル(仕上がり設定)

ニコンなどではピクチャーコントロール、キャノンではピクチャースタイルなどと呼びますが、これは仕上がりを調整する機能のことを言います。

普段はスタンダードでもよいと思いますが、場面によって使い分けることで色鮮やかな写真ですとか、モノクロの写真などなど・・・面白い写真が撮れるようになります。

例えば、色の濃さをプラスにしてゆくと、空をもっと青くとか、海をもっと青くという風に撮影することもできます。下記はピクチャースタイルで色の濃さをプラスにして撮影した写真です。

下記も同じようにピクチャースタイルで色の濃さを強調して撮影しています。

詳しくは写真のシャープネス、コントラスト、色の濃さ(彩度)、色合い(色相)でご紹介しております。

この4つを使いこなすことで何でも撮影できるように

ここまで4つの基本テクニックを見てきました。

それぞれの詳しい方法やテクニックなどについては後程ご紹介したいと思いますが、この4つを上手に使ってゆくことでどんな被写体であってもある程度自分の思うような写真が撮れるようになったりします。

コツはとにかく色々な被写体を撮ってみることだと思います。そして、その場面に合わせて露出を変えたり、ホワイトバランスを変えたり・・・といったことをしてゆきます。

最初はとにかく露出補正とホワイトバランス、場合によってはISO感度を使いこなせるようにやってみて・・・慣れてきたらピクチャーコントロール・ピクチャースタイルをいじってみる・・・というのが僕としてはおすすめです。