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写真のシャープネス、コントラスト、色の濃さ(彩度)、色合い(色相)

「あれ?何が違う・・・。」

写真を撮影して、そう思うことがあります。

そんな時は、写真のコントラストや色の濃さといったものを変えて撮影してみることで、自分が思った通りの写真が撮れるようになることがあります。

このコントラストであったり、色の濃さ、シャープネスといったものを変えることができる機能をキャノンでは「ピクチャースタイル」と呼びます。

「ピクチャースタイル」を使って、写真のシャープネス、コントラスト、色の濃さ(彩度)、色合い(色相)・・・といったものを変えてゆくことで、自分の思い通りの写真を撮影することができます。

「ピクチャースタイル」とはキャノン独自の呼び方でこれはメーカーによって呼び方も変わってきます。

例えば・・・

・キャノン・・・ピクチャースタイル
・ニコン・・・ピクチャーコントロール
・オリンパス・・・仕上がり、又は仕上がり設定
・ソニー・・・クリエイティブスタイル

・・・という風に呼び方も違います。

今回はキャノンの「ピクチャースタイル」を例にとって、シャープネス、コントラスト、色の濃さ(彩度)、色合い(色相)といったものが写真にどのような変化を与えるのかについてご紹介したいと思います。

色の濃さはいいとして・・・コントラストとかシャープネスなんて、カタカナで書かれると何だか難しいように聞えますが、一度理解してしまえば、案外簡単だと思われると思いますので、早速みてゆきましょう。

シャープネスとは?

写真で言うところのシャープネスとは、画像のエッジの部分、輪郭の部分を強調するか、しないか・・・ということを言っています。

 

ですので・・・

 

■シャープネスを+にすると

・・・輪郭やエッジが強調され、シャープ(鋭敏)で、はっきりとした写真になります。

 

■シャープネスを-にすると

・・・画像のエッジの部分、輪郭がぼやけ、ソフトな印象の写真になります。

 

下記は、シャープネスを変えて撮影した写真です。

 

↓シャープネス 弱い

よりソフトな印象の写真に。

 

↓シャープネス 強い

輪郭がはっきりとしたシャープな印象に。

・・・ちょっとわかりにくいですが(笑)、カメラの部分を拡大してみるとその違いがはっきりとわかります。

輪郭がぼやけている写真と、輪郭がくっきりと写っている写真の違いがお分かりになると思います。

 

↓シャープネス 弱い

 

↓シャープネス 強い

 

まとめると、ほんわかした写真、やわらかい印象の写真にしたいなら、シャープネスを弱めに設定し、シャープ(鋭敏)ではっきりとした写真にしたい時はシャープネスを強めにします。

コントラストとは?

コントラストは簡単に言うと、画像の明暗の差になります。

 

ですので・・・

 

■コントラストを+にすると

・・・明暗差が大きい、メリハリのある写真、はっきりとした写真になります。やりすぎてしまうと、明暗差がありすぎて、自然な色味が出ません。

 

■コントラストを-にすると

・・・明暗差が少なく、どちらかというとやわらかい印象、ふんわりした写真になります。やりすぎてしまうとメリハリのない写真になります。

 

下記は、コントラストを変えて撮影した写真です↓

 

↓コントラスト 弱い

ふんわりとしたやさしい印象に。

 

↓コントラスト 強い

明暗差がはっきりとした写真に・・。

 

まとめると、やわらかい印象の写真にしたい時は、コントラストを弱めに。明暗差のある写真、メリハリのある写真にしたい時はコントラストを強めにするといいと思います。

色の濃さ(彩度)とは?

これはわかりやすいかも知れません。
色が濃いか薄いか・・・ということになります。

 

ですので・・・

 

■色の濃さ(彩度)を+にすると

・・・色の濃い写真、色鮮やかな写真になります。やりすぎると、不自然できつい色の写真に・・。

 

■色の濃さ(彩度)を-にすると

・・・色が薄く、落ち着いたイメージの写真、淡い色の写真になります。やり過ぎると、不自然に薄く、どこか暗いイメージの写真に・・。

 

下記は、色の濃さ(彩度)を変えて撮影した写真です↓

 

↓色の濃さ(彩度) 弱い

どこか懐かしい、やさしい印象に。

 

↓色の濃さ(彩度) 強い

色鮮やかでポップな写真に。

 

例えば、上の写真でもどのような写真にしたいかによって色の濃さ(彩度)の使い方も変わってくるかも知れません。

緑の鮮やかさを出したいなら色の濃さ(彩度)を+に、落ち着いた色にしたいなら色の濃さ(彩度)を-にしてみてもいいかも知れないです。

色合い(色相)とは?

色合いとは色具合のことをいいます。とてもわかりにくいですね・・・。キャノンやニコンの場合は肌色を基準にするのですが、下記のようになります。

 

■色合いを+にすると

・・・肌色の黄色みが増します。

 

■色合いを-にすると

・・・肌色の赤みが増します。

 

下記は、色の濃さ(彩度)を変えて撮影した写真です↓

 

↓色合い(色相) 弱い

 

↓色合い(色相) 強い

 

肌の色を基準にすると、色合いを弱くすると赤みが増して、色合いを強くすると黄色みが増します。手の部分だけ拡大してみました。違いがわかりますでしょうか・・・

 

↓色合い(色相) 弱い

 

↓色合い(色相) 強い

 

シャープネスやコントラスト、色の濃さなどと比べると色合いに関しては、その特定の場面でどのように設定すべきか悩むところかも知れません。

そんな時は、色合いはいじらずに、カメラ任せでもよいのかも知れません・・・。

 

シャープネスもコントラストも、色の濃さ(彩度)や色合い(色相)もそうですが、どう設定していいのか最初はわかり難くて、僕などは、色の濃さ位しかいじることはなかったんです。

でも、撮影していくうちに、「いや、もっとこう、ふんわりした写真にしたいんだけどなぁ・・・」とか、「もっと色鮮やかな写真にしたいんだけどなぁ・・・」という不満が出てきました。

そうやって、「どのように撮りたいのか?」ということが自分の中ではっきりしてからは、シャープネスやコントラスト、色の濃さなどをどう設定すべきかが少しだけわかるようになった気がします。

・・・ただの気のせいかも知れませんが(笑)

今度はもっと違った写真を撮って、コントラストであったり、色の濃さについてご紹介できたらいいなと思っています。