露出補正の使い方とテクニック
写真撮影の4つの基本撮影テクニックでご紹介したテクニックの1つ目が「露出補正」というテクニックでした。
露出補正は暗い写真を明るく、明るすぎる写真を暗くしてくれる機能です。これを上手に使いこなすと思うような写真が撮れるようになったりします。
何と言っても他のテクニック(機能)と違って簡単に使える機能ですが、使い方によっては面白い写真が撮れたりもします。
目次
1.何枚か露出を変えて撮影
まず最初の使い方ですが、同じ被写体を撮影する際に1枚だけ撮影するのではなく、露出設定を変えて撮影してみるのも1つの方法です。
マイナス1、±0、プラス1、プラス2・・・という風に何枚か撮影してみます。
そうやって何枚か見比べてみると、あっ、やっぱりこっちの方がいい・・・という発見があったりします。
↓は左から露出補正+2、+1、±0、-1、-2で撮影したものです。
明るさ、暗さはこれだけ変わってきます。
次に、あえて明るめ(ハイキー)にしたり、暗め(ローキー)にしたりする使い方を見てみたいと思います。
2.ハイキー
明るくて優しい雰囲気の写真を撮る場合はハイキーを使います。やり方は簡単、プラス補正をするだけ・・・です。
ただし、明るすぎてしまうと単純に露出オーバーの写真となってしまいますので、そうならない範囲で何枚か撮影してみます。
コツはあまり空を入れ過ぎないこと。空を入れ過ぎてしまうと、露出オーバーの写真になりやすいためです。
下記はハイキーで撮影。お花ってハイキーが合いますね。
3.ローキー
ローキーはハイキーとは逆にシャープな印象の写真に使います。
やり方はハイキーとは逆で、露出補正をマイナスにしてゆきます。
モノクロの写真などは露出補正をマイナスにして撮影すると味のある写真になったりします。
またはローキーにすることで下記のように被写体に重厚感のようなものが出ることもあります。
また逆光などで太陽が壁や何かに反射している部分を浮かび上がらせるために露出をマイナス補正で撮影するという方法もありますが、光が当たっている部分以外は暗くなり、シャープでかっこいい写真になることがありますので是非試してみてください。
ちなみに・・・1EVとか1段って何?
EVとはエスクポージャー(露光)・バリュー(値)の略です。これは露出補正の単位に使われています。段もEVと同じ意味で使われます。