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ペット(犬・猫)の撮影方法とコツ

今回はペット(犬、猫などなど・・)の撮り方について、可愛く撮ったり力強く撮ったりする方法やちょっとしたテクニックをまとめてみました。

目次

1.小さく撮影しないで大きく

自分のペットを撮る際は、ついつい・・・全身を写したくなったりします。

↓の例では全身を写しています。

これはこれでいいのですが・・・ぐっとペットに寄って撮影してみるとまた違った写真になることがあります。

顔のアップでもいいと思います。また例えば犬なら、その犬のどんなところを撮影したいか・・・を考えて撮影するのも1つの方法だと思います。

そしてその部分に思い切って寄ってみます。

↓はもっとぐっと寄って撮影されたもの。思い切って寄って撮影されていますが、犬の表情がでていて可愛らしさが強調されています。

2.ペットの目線で

ペット撮影の基本の1つはペットの目線で撮影するということです。
これは子供撮影にも似ているところがあります。

大人が撮影しようとすると、やはり自分達の目線でカメラを構えてしまいます。結果的にはペットを見下ろすような写真になってしまいがち・・・です。

そこで、思い切ってペットの目線までカメラを下げて撮影してみます。すると・・・可愛らしさが出たりします。

ペット目線に下げると、ペットの表情がよくわかって良い写真が撮りやすいことに気づくと思いますよ。

3.ピントが合わない!

犬や猫の写真で1つ困ることは動き回られるとピントが合わない・・・ということです。

その対策としては、犬や猫が落ち着くまで待つ・・・という方法もありますが、動いている際も撮影する方法があります。

それにはオートフォーカスの機能を使います。オートフォーカスにも大きくわけて、

1.シングルAF (ワンショットAF)
2. コンティニュアンスAF (AIサーボ)

・・・という2つがあります。()内はキャノンの呼び方です。

シングルAF(ワンショットAF)とはシャッターボタンを半押しした時に一度だけピントを合わせてくれる機能のこと。これは静止している被写体に有効です。

もう1つのコンティニュアンスAF (AIサーボ)はシャッターボタンを半押している間、ずっとピントを合わせ続けてくれる・・・という機能です。

この機能を使えば、動き回る被写体に対しても確実にピントを合わせることができるようになります。

また、どうしても止まっていて欲しいような場合は例えば、かごを用意してその中に子猫を入れたりして撮影するのも良いと思います。

4.カメラ目線の写真が欲しい!

ペット写真もカメラ目線だったりすると、とっても可愛い写真になります。

カメラ目線の写真を撮影するには、名前を呼んだり、わざと声を出したりしてカメラの方を向いてもらうことです。

猫の場合は、おもちゃなどを用意しておいてカメラの方に視線を向けさせるのも良い方法です。

尚、ピントを合わせる際はペットの目に合わせます。

↓はカメラ目線で撮影された写真です。

5.背景をぼかして主役を浮き立たせる

背景をぼかすことで主役の犬や猫が浮かび上がってとても印象的な写真になることがあります。

さて、背景をぼかす方法ですが、まずカメラを絞り優先モードにします。そのあとはF値をできるだけ小さくして撮影します。

どれだけぼけるかはレンズによって違ってきます。室内であれば、単焦点の明るいレンズ(F値が小さいレンズ)がおすすめです。

屋外であれば、望遠レンズの望遠側で撮影すると綺麗にぼけると思います。

↓背景をぼかすことで余計なものを引き算できる効果もあります。

6. 室内でも明るく撮る

さて、先ほど明るいレンズ(F値が小さいレンズ)で撮影する・・・というお話をしましたが、室内では特に有効な方法になります。

というのも室内は光が十分じゃなかったりして、シャッタースピードが遅くなる傾向があるからです。特に動き回るペットを撮る際は、シャッタースピードも重要です。

シャッタースピードが遅くて、被写体がブレてしまったりするような場合は、まずF値を小さくします。こうすることでシャッタースピードを上げることができます。

次にISO感度を上げます。

具体的には800程度にして撮影してみます。それでもダメなら、800から1600程度の間に設定して撮影してみてください。ISO感度を上げるとシャッタースピードが速くなり、暗い室内でも撮影できるようになります。