カメラのレンズの種類について
一眼レフの利点の1つはレンズの交換ができるという点だと思います。
レンズを交換することによって、今までには撮影することができなかった写真を撮ることができます。
ここでは交換レンズの種類とそれぞれの特徴について簡単にご説明したいと思います。
まず、簡単にご紹介するとレンズには広い範囲を撮影できる広角レンズ、僕たちの目で見た感じ、つまり視角に似た画角を持つ標準レンズ、遠くにあるものを大きく写すことができる望遠レンズ、花や昆虫などを大きく写すことができるマクロレンズがあります。
他にも、魚眼レンズなど特殊なレンズも存在します。
それらのレンズの中にも焦点距離を変えることができるズームレンズとズームが一切きかない単焦点レンズがあります。
まずはこの2つの違いについて見てみたいと思います。
ズームレンズ
写真はキャノンのズームレンズ: 24mmから105mmの範囲で焦点距離を変えることができるレンズです。 F4というのは絞り(F値)をどれだけ小さくできるか・・・という意味になります。 |
ズームレンズは1本で焦点距離を変えて撮影することができるレンズになります。
最初にカメラとセットになっているレンズのほとんどはズームレンズだと思います。ズームレンズの良い点は構図を作るのが楽・・・という点かなと思います。
例えば、少し遠くにある被写体をアップにして写す場合、ズームの効かないレンズだとそこまで近づかなければなりません・・。
でも近づくことが物理的に無理なこともあります。そういう時に活躍するのがズームレンズです。
アップにしたり、広角で広がりを持たせたり・・・といった風に自由に構図を作ることができるのがズームレンズの魅力です。
単焦点レンズ
写真はキャノンの単焦点レンズ: 焦点距離は50mmで固定されていますので、ズームは一切ききません。 その代わり、F1.2という明るさを楽しむことができます。背景ぼけもとってもまろやかで綺麗なレンズです。 |
単焦点レンズはズームが一切きかないレンズになります。何でそんな不便なレンズがあるの?・・・と思われてしまうかも・・知れません。
しかし、単焦点レンズはズームレンズのように焦点距離を変えたりはできないものの、F値が小さいものが多く(明るいレンズが多く)、背景ぼけが綺麗に出るレンズが多いのが特徴です。
そのため、ポートレイトなどにも最適のレンズと言えるのではないでしょうか。
また、F値を小さくできるということは、暗い場所でもシャッタースピードを落とすことなく撮影しやすいので室内などの撮影にも適していることになります。
勿論外出先で単焦点を使うのも良い方法だと思います。僕個人的には、どこへ行くにも基本的に単焦点をつけてゆく位・・・単焦点レンズが好きです。
ただし、その場合、足を使って構図を作る必要が出てきます。でもその方が構図の勉強になるからいい・・・という方もいらっしゃいます。
どちらがおすすめか・・・というと、どちらのレンズも得手不得手がありますので、やはりズームレンズと単焦点レンズの2つを場面によって使い分けることが・・・おすすめかなと思います。
ここまでズームレンズと単焦点レンズのお話をしてきましたが、この2つのレンズにも大きくわけて4つの種類があります。
1.広角レンズ
広角レンズは室内を広くみせたり、広大な風景を撮影するのにも適したレンズです。
広角レンズは広い範囲を写すのが得意なレンズです。ですから、例えば、景色を撮影したりするのには適していると言えます。
また、よくマンションなどのパンフレットにあるように、室内でこのレンズを使えば、部屋の広い範囲が1枚の写真におさまります。
適している被写体や場所:風景、室内での撮影
2.標準レンズ
標準レンズで撮影した写真になります。
肉眼で見ているような風景を表現するのに適したレンズが標準レンズです。
広角レンズほど広い範囲は撮影できませんが、自分の目で見ているようなより自然な写真を撮影することができます。
そのため、人物撮影や風景など様々な場面で活躍する、いわゆるオールマイティに近いレンズかも知れません。
適している被写体や場所:人物撮影(ポートレイト)、風景などなど、屋外や室内
3.望遠レンズ
望遠レンズでしか撮れないようなそんな迫力ある写真:
遠くにあるものを近くに引き寄せることで迫力のある写真が撮影できるのが望遠レンズです。背景をぼかしやすいという利点もあります。
また、少し離れて撮影することで子供などを撮影する際により自然な表情を撮ることができたりもします。
適している被写体や場所:風景、人物などなど、屋外
4.マクロレンズ
マクロレンズならではの綺麗な写真ですね:
小さな被写体を大きく写すことができるレンズです。
花などを超アップで撮影することでとっても幻想的で綺麗な写真になったりします。
マクロレンズはぼけもとっても綺麗です。被写体は花は勿論ですが、人物撮影にも使えます。一本は持っていたいレンズですね。
適している被写体や場所:花、昆虫など
適した被写体はあっても何を撮るかは自由
レンズには今までご紹介してきたように適した被写体であったり、レンズごとに得意分野というか適した使い方があります。
しかし、「このレンズでこの被写体」と決まっているわけではありません。
超望遠レンズでポートレイトを撮るのもいいし、マクロレンズなどは小さな被写体だけでなく、通常の単焦点レンズとして、ポートレイトを撮るのもいいと思います。
上記でご紹介してきたように各レンズの得意分野というものを把握しつつ・・・また違った場面、もしくは被写体で自分なりに色々と試してみるのも楽しいと思います。