パンフォーカスとは?絞りの目安についても
パンフォーカスとは、被写界深度を深くして(ピントが合う範囲を広くして)手前から奥まで、つまり全体的にピントがあっている状態をいいます。背景ぼけとは全く逆の撮影方法ですね。
さて、方法ですが、まず絞り優先モードに設定します。
次にF値を8から16の間に設定して撮影します。
絞りを絞れば絞るほど(F値を大きくすればするほど)いいかというとそういうことはなく、むしろF値が16を超えると回折現象といって解像度が落ちてしまうことになります。
これは小絞りぼけとも呼ばれています。
ですのでF値は8から16までを目安に設定してみます。
パンフォーカスが向いていると思われるのは風景写真です。
ポートレイトなどでは背景を綺麗にぼけさせて主役を浮き立たせるようにして撮影されることも多いでしょうか・・。
動きのある被写体の場合、絞りを開けて(F値を小さくして)撮影するとピント合わせがシビアになり、撮影に時間がかかることもあります。
その点、パンフォーカスでは全体にピントが合いますので撮影に時間がかからないという利点はあります。
一方、デメリットとしては、F値を大きくすると同時にシャッタースピードも遅くなりますから、暗い室内などでは手ぶれしやすくなるという点が挙げられます。
撮影するには
さて、パンフォーカスで撮影するにはF値をコントロールする以外にもポイントがあります。
1.広角レンズほどパンフォーカスになりやすい
広角レンズ、つまり焦点距離の短いレンズの方が被写界深度が深くなりやすく、パンフォーカスには向いているレンズと言えます。
2.被写体から離れる
被写体から離れて撮影するほどに被写界深度は深くなりやすくなります。
3.F値は8から16
これは繰り返しになりますがF値を8から16の間に設定して撮影します。カメラは絞り優先モードに合わせておいてください。