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記録画質は何を選ぶべきか?

デジカメは撮影した画像をどの程度のサイズ(画質)で保存するのかを自分で決定することができます。

ここでは記録画質の選び方やサイズについて、撮影した写真を後々はがきやA5、A4、A3用紙などにプリントする場合の記録画質の選び方、それからSDカードなどの記録メディア別の撮影可能枚数、記録メディアの選び方をご紹介したいと思います。

保存する画質・サイズの選び方

カメラを購入したら、撮影する前にどの画質にするのかを設定しますが、サイズにはいくつか種類があります。

機種やメーカーによって違いますが、例えばこんな感じです・・・

・L Fine
・L Normal
・M Fine
・M Normal
・S Fine
・S Normal

Lが一番大きな画像サイズでSが一番小さくなります。そのあとについているFineとNormalですが、これは画質のことになります。

Fineが低圧縮率で、高画質です。Normalは中程度の圧縮率でFineよりは画質は落ちます。

ただし、パソコンで見る分には恐らくそれほど違いはわからないと思います。

他にRAWといって生データで保存する方法もあります。

このRAWは生という意味。つまり写真に何も加工を加えていない形で保存されますので、後々パソコンなどのソフトを使って明るさやホワイトバランスなどを設定することができます。

とっておきのシチュエーションではRAWで保存してあとで手を加えるというのも良い方法だと思います。

RAWデータで保存したい場合は、L Fine+RAWという形でRAWとL Fineを一緒に保存するのもよいかも知れません。

RAWデータというのはJPEGと違ってメーカー独自のファイル形式だったりするので、何かトラブルがあった場合、復元できなかったりする場合もあります。

その点、L Fine+RAWという風にJPEGも一緒に保存しておけば安心です。

RAWデータについてはRAWデータとは?を参照ください。

後程プリントアウトする場合のサイズについて

撮影した写真を後程印刷する方もいらっしゃると思います。

その際そのような印刷サイズに対して記録画質をどの程度に設定したらいいのだろうか・・・と悩まれることもあるかも知れません。

簡単な表ですが、下記はキャノンの一眼レフ(EOS Kiss X50)の場合の目安です。大体このような感じで考えておいていいと思います。

画質 印刷サイズ
L Fine A3程度
L Normal A3程度
M Fine A4程度
M Normal A4程度
S Fine はがき以下
S Normal はがき以下
RAW A3程度

・・・という風に考えると写真のL判やはがきに印刷するのであれば、S FineもしくはS Normalでも十分に対応できるということになりますし、余裕をもってMサイズならはがきや写真L判への印刷であれば十分過ぎるほど・・・ということになります。

ただし、何かの機会でA4やA3などに印刷したい・・・ということもあるかも知れない場合は、やはりL FineやL Normalなどにしておけば安心かなと思います。

記録メディアのサイズ別、撮影可能枚数を比較しよう

さて、それぞれのサイズ(L FineやM Normalなどなど)で撮影した場合、どの程度の枚数を保存できるのでしょうか。(左はCFカード、右はSDカードになります)

勿論それは記録メディア(SDカードやCFカード)の容量にもよります。ここでは4GBと8GB、16GBでそれぞれ何枚撮影できるのかを比較してみたいと思います。数字は枚数です。

画質 4GB 8GB 16GB
L Fine 593 1186 2372
L Normal 1169 2338 4676
M Fine 1122 2244 4488
M Normal 2178 4356 8712
S Fine 1739 3478 6956
S Normal 3297 6594 13188
RAW 155 310 620
S RAW 345 690 1380

(注意:キャノンEOS7Dの場合。おおよその目安としてお考えください。)

・・・といった形になります。

ご覧のようにRAWで撮影することでのメリットもたくさんありますが、画像のサイズが大きくなってしまうのが欠点でもあります。

おすすめの記録メディアのサイズ

記録メディアのサイズですが、動画を撮らない方であれば・・・8から16GBあればもう十分かと思います。(動画も撮る方は少し大きめのサイズがよいかも知れません)

僕は8GB、もしくは16GBのものを複数使っています。

旅行に行った際や撮影に出かけた際は1枚の記録メディアにすべての画像を保存するのが一般的かなと思いますが・・・

例えば、ご友人の結婚式で撮影する場合ですとか、長期の旅行などなど・・・沢山写真を撮影する場合は、万が一のことがあるとデータが全部消えてしまう・・・なんてこともあります。

そこで、記録メディア(SD、SDHC、SDXCメモリカード等)は複数用意しておいて途中で交換するのも1つの方法ですし、そうすることで万が一の時でもデータを全部失うリスクも減らせたりします。