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ピントの合わせ方:フォーカスロック(AFロック)とは?

今回はピントの合わせ方について書かせていただきたいと思います。

ピント合わせは写真撮影ではとても重要なことの1つだと思います。

ただ、思うようにピントが合わない時があったり、自分が思ったところにピントが合わせられなかったり・・・することがあるかも知れません。

そんな時のために、今回は簡単に、そして正確にピントを合わせる方法をご紹介したいと思います。

自分がピントを合わせたい位置に合わせるには?

カメラを構えてシャッターボタンを半押しするとオートフォーカスの機能が働いてピントが合うと思います。

この時、AFフレーム(測距点)といって、ファインダーをのぞいた際に四角い点のようなものが見えると思います。

AFフレームは撮影する際にどのポイントでピントを合わせるのか・・・ということを示してくれます。

シャッターボタンを半押しすると四角い点や丸い枠のようなものが部分的に赤く光ったりするかと思います。

ファインダーに写った被写体のどの部分にピントを合わせるかはカメラが自動で決めます。基本的には手前にあるものにピントが合うような形になると思います。

これはAFフレームを自動選択にしている場合のお話。

しかし、これだと本当にピントが合わせたい部分にピントが合わなかったりします。例えば、ケーキとコーヒーを撮影したくて、本当はケーキのいちごの部分にピントを合わせたいのに、手前にあるコーヒーにピントがあったり・・・。

そこで自分で正確にどこにピントを合わせるのかを決める方法があります。

それがフォーカスロック、もしくはフォーカスロック撮影というテクニックです。

・・・なんて言うと何だか難しそうですが・・・とても簡単な方法です。次に具体的なやり方についてご紹介したいと思います。

フォーカスロックの使い方

フォーカスロックとは、ピントを固定する・・・という意味があります。

ピントを固定しておいて・・・後は自分の好きな構図になるようにカメラを動かして撮影することで・・・自分がピントを合わせたい部分にピントを合わせ、尚且つ、自分の好きな構図で撮影することができます。

これはフォーカスロック撮影・・・などと言われる方法です。

フォーカスロックを使う場合、まずAFフレームを任意選択にする必要があります。

AFフレームが自動選択だった場合は、どこにピントを合わせるかはカメラ任せでした。

そこで「AFフレーム選択」を任意選択にして、AFフレームを中央に固定してしまいます。画面の中に点がいくつか配置されていると思いますが、この点の真ん中でいつもピントが合うようにします。

下記のように真ん中の点でピントが毎回合うように設定します。

ここからが具体的なフォーカスロックの方法です。

1.まずピントを合わせたい被写体の特定部分をファインダーの中央に持ってきてシャッターボタンを半押しします

「ピピッ」とピントを合わせたら↓

2.次に半押しの状態を保ったまま、カメラを動かして思うような構図にしてから撮影します

この時に注意するべきなのは、半押しをキープしてカメラを動かして構図を決める際にカメラを被写体から遠ざけたり、近づけたりすることです。

これをやってしまうとピントがずれてしまいます。

カメラを動かす時は被写体とカメラの距離はできるだけ変えないようにするのことがコツだと思います。

ピントが合わないのはなぜ?

時々雑貨やお料理などを撮影しようと思って撮ったら何だかピントが合わない・・・ということがあります。

こんな時よくあるのが被写体に近づきすぎている・・・ということです。

レンズにはそれぞれ最短撮影距離というものがあります。例えば、最短撮影距離30センチのレンズで被写体から20センチまで寄って撮影することはできません。

こんな時は少し被写体から離れてみると、ピピッとカメラがピントを合わせてくれるようになることがあります。

こういう時のために、今、使われているレンズの最短撮影距離を知っておくと便利かも知れません。