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シャッタースピードとは?絞りや光の入り方も

シャッタースピードとは、シャッターが開いてから閉じるまでの速さのことを言います。この速さを変えることで基本的に2つの効果が得られます。

シャッタースピードを速くする

シャッタースピードを速くすることで、動きの速い被写体の動きを止めて撮影できます。
例えば、走っている犬を一瞬止めたようにして撮影できます。

反対にシャッタースピードが遅いと・・・被写体がブレてしまいます。

下記はシャッタースピード1/15秒で撮影したもの。
被写体ブレしてしまっています・・。

今度はシャッタースピードを上げてみます。

シャッタースピードは1/180秒です。こうすると被写体が止まっているように撮影することができます。

例えば、動き回る子供などを撮影する場合はある程度シャッタースピードを速くしないと被写体ブレしてしまいます。その際はシャッタースピードを速くしてあげると、被写体ブレせずに撮影できます。

シャッタースピードを遅くする

シャッターが開いている時間が長くなればなるほど・・・カメラにはより多くの光が入ってくるようになります。

そのため、シャッタースピードが遅くなればより多く光を取り込んで明るい写真になりやすくなります。

反対にシャッタースピードが速くなるほどに、暗い写真になりやすくなります。

また、シャッタースピードをわざと遅くして、動く被写体に合わせてカメラを振る流し撮りというテクニックもあります。

流し撮りについては別ページでご紹介しておりますので今回は省きますが、他にもシャッタースピードをおそ~くして撮影することで下記のようにヘッドライトを光の線のように撮影するちょっとした方法もあります。

こういった撮影をしてみるのも結構楽しいです。

ちなみにこの写真はシャッタースピードを10秒にして撮影したものです。

こうなるともう手持ち撮影はできませんので、何かの上にカメラを置いて撮影するか、三脚を使う必要があります。

タオルか何かを用意しておくと便利かなと・・思います。

手ぶれしない限界?

シャッタースピードを遅くするとより多くの光を取り込めますが、ただ、シャッタースピードが遅くなるとそれだけ手ぶれする可能性も高くなってきます。

一般的にはレンズの「焦点距離分の1」のシャッタースピードが手ぶれしないスピードと言われています。

例えば、50mmの焦点距離のレンズだった場合は、1/50秒よりも遅くなると手ぶれしやすくなる・・・ということになります。

そう考えると例えば200mmの望遠レンズだと、1/200秒が限界という風になります。

つまり、望遠レンズになればなるほどシャッタースピードを速くしなければ手ぶれする確率が高くなる・・・・ということになります。

上記はあくまでも目安ですので・・・参考程度に。

もし手ぶれする場合は・・・

・ISO感度を上げる
・三脚を使う
・絞りのF値を小さくする

・・・といった対策をしてみることで手ぶれを予防できると思います。

絞りでコントロールする

シャッタースピードはシャッタースピード優先モードにすることで、そのスピードをコントロールすることができます。

もう1つ、シャッタースピードをコントロールする方法があります。
それが、絞り優先モードにすることです。

具体的には、絞り優先モードにした後・・・

・F値を小さくするほど → シャッタースピードが速くなる
・F値を大きくするほど → シャッタースピードが遅くなる

・・・といった形になります。