海での写真の撮り方、青い海の撮影方法も
海での写真の撮り方、海をより青く撮る方法などについては空や海の撮影方法:もっと青く撮る方法で書かせていただきました。
今回は前回ご紹介させていただきました、写真のシャープネス、コントラスト、色の濃さ(彩度)、色合い(色相)でご説明したシャープネスやコントラスト、色の濃さ・・・といったものを変えて海で撮影してみました。
海をより青く撮りたい・・・とか、もっとやわらかい写真が撮りたい・・・など自分のイメージに近い写真を海で撮る方法について考えてみたいと思います。
海をより青く撮るには色の濃さ(彩度)をプラスにする
海を撮ってみたけど、出来上がった写真は海の青さが今一出ていない・・・という時ありませんか?
そんな時は、お持ちの一眼レフの「ピクチャースタイル」を使って、写真のシャープネス、コントラスト、色の濃さ(彩度)、色合い(色相)・・・といったものを変えてゆくと思ったような写真が撮れるようになります。
前回と同じ説明になってしまいますが、「ピクチャースタイル」とはキャノン独自の呼び方でこれはメーカーによって呼び方も変わってきます。例えば・・・
・キャノン・・・ピクチャースタイル
・ニコン・・・ピクチャーコントロール
・オリンパス・・・仕上がり、又は仕上がり設定
・ソニー・・・クリエイティブスタイル
・・・という風に呼び方も違います。
さて、海をより青く撮るにはその「ピクチャースタイル」の「色の濃さ(彩度)」を変えてゆきます。色の濃さを+や-にするとこのような効果を得ることができます。
■色の濃さ(彩度)を+にすると
・・・色の濃い写真、色鮮やかな写真になります。やりすぎると、不自然できつい色の写真に・・。
■色の濃さ(彩度)を-にすると
・・・色が薄く、落ち着いたイメージの写真、淡い色の写真になります。やり過ぎると、不自然に薄く、どこか暗いイメージの写真に・・。
海をより青く!撮る場合は、色の濃さ(彩度)をプラスにして撮影してみます。
下記は、色の濃さ(彩度)を変えて撮影した写真です↓
○色の濃さ(彩度) 弱い
明らかに色が薄いです。
○色の濃さ なし(使わない)
これもまだ海の色が実際に見た感じとは違います。
○色の濃さ(彩度) 強い
多少強調されていますけど・・・イメージしたのはこんなきれいな青でした。
くっきりと撮るか、ソフトに撮るか・・?
海でポートレイト撮影をすることもあると思います。そんな時に被写体をくっきりと撮るか、ソフトに撮るか・・・と考えてみるのも面白いかも知れません。
そんな時は「ピクチャースタイル」の「シャープネス」を変えてみます。
写真で言うところのシャープネスとは、画像のエッジの部分、輪郭の部分を強調するか、しないか・・・ということを言っています。
■シャープネスを+にすると
・・・輪郭やエッジが強調され、シャープ(鋭敏)で、はっきりとした写真になります。
■シャープネスを-にすると
・・・画像のエッジの部分、輪郭がぼやけ、ソフトな印象の写真になります。
下記は、シャープネスを変えて撮影した写真です↓
○シャープネス 弱い
ちょっとわかりにくいですね・・
拡大してみました↓
輪郭がぼやけているのがわかります。
上記の作例ではあまり伝わらないかも知れませんが・・・、このようにシャープネスをマイナスにすると輪郭がぼやけて、ソフトな印象の写真になります。
○シャープネス 強い
これもちょっとわかりにくいですね・・
拡大してみました↓
輪郭が上記の拡大写真と比べるとはっきりと写っています。
シャープに、はっきり、くっきりとした写真を撮りたい時はシャープネスをこのようにプラスに設定します。
写真をふんわりと撮る、メリハリのある写真にする
今度は「ピクチャースタイル」の「コントラスト」を使って、ふんわりと撮ったり、メリハリのある写真にする方法について・・・です。
コントラストは画像の明暗の差になります。
■コントラストを+にすると
・・・明暗差が大きい、メリハリのある写真、はっきりとした写真になります。やりすぎてしまうと、明暗差がありすぎて、自然な色味が出ません。
■コントラストを-にすると
・・・明暗差が少なく、どちらかというとやわらかい印象、ふんわりした写真になります。やりすぎてしまうとメリハリのない写真になります。
下記は、コントラストを変えて撮影した写真です↓
○コントラスト 弱い
下記の2枚に比べると、明暗差が少なく、どちらかというと、ふんわりとした写真になります。
○コントラスト なし(使わない)
○コントラスト 強い
ここまでコントラストを強くするとまた違った印象の写真になりますね。
ふんわり、やわらかく、それでいて海の青さも強調する
上記の方法を組み合わせても面白いと思います。ふんわり、やわらかく、それでいて、海の青を強調してみました。
やり方は:
1.色の濃さ(彩度)をプラスにする
2.シャープネスをマイナスにする
3.コントラストをマイナスにする
その方法で撮影してみました。
記事の中では例えば、シャープネスなどをプラスにする、マイナスにする・・・と書かせていただきましたが、どれだけプラスにするか、またはマイナスにするか・・・はどのような写真を撮りたいか・・・ということを基準に試行錯誤してみても面白いと思います。
組み合わせ次第で色々な写真が撮れますから、是非やってみてください。